しそ巻き(6~12月ごろ)

甘辛いみそをしその葉で巻いて油で焼いた「しそ巻き」。ごはんのおともに、お酒のおつまみに、夏の訪れをつげる特産品です。村の女性チーム「かあちゃん本舗」が早朝、しそを手摘みするところから、一つひとつ丁寧に手づくり。「荒れてしまうだんだん畑を減らしたい」と、無農薬のしそ、えごま、青とうがらしを育てるところから手がけています。各家で味が違った郷土料理を、「かあちゃん」たちが議論を重ねて秘伝のレシピをつくりました。

人気は口コミで広がり、村外のスーパーやお客さんから、「うちで売らせてくれないか」「通販してほしい」とお声がかかるほどに。でも、「村ににぎわいを」という創業の想いを大切に、買えるのは基本、この道の駅だけ。ぜひ、「オアシスなんもく」においでなんし。

◇なんもく村では「かあちゃん」を募集しています◇

しそ巻きの他にも、おやき、おとうふ、しそみそ、ゆずみそ、大葉みそ、ゆずジャム、おからケーキ、いぶしなどなど、たくさんの手づくりの逸品を道の駅で販売している「かあちゃん本舗」。誕生したのは道の駅がまだオープンする5年前、1999年のことでした。   

「村に大勢の人たちに来てほしい」と15人の村のおんなし(女の人たち)が目をつけたのが、各家が自分ちの近くにある野生のしそで作っていた「しそ巻き」。まだ加工所もなかった当初は、役場で試作品づくりを重ね、役場中がしそのにおいに包まれたとか。予算も少なく、「スーパーで砂糖が1人1袋100円!」と売り出しを見てみんなで大挙して砂糖を買い集めに行ったり、テントをはって売り出したり、商品の保存にぴったりな村内の洞窟=天然の冷蔵庫を探し出したり。「かあちゃん」たちの知恵と努力が集まって、次々と新しい商品が生まれました。

でも、昔は摘んだしそを家で洗ってくれるお家も何軒かあったりと、20人弱いた「かあちゃん」は村の高齢化とともに減り、今は約10人、70代が中心に。「伝統の味をつなぎたい」と村に移住してきた30代のわけぇ「かあちゃん」も加わり、奮闘中。村のにぎわい作りに一緒に挑戦してくれる新たな「かあちゃん」、お待ちしています!

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